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「なぜ高い?」「なぜ捨てられる?」を考える

食品ロスとお米の値段の裏側

毎日食べるお米。最近、値上がりしていると感じませんか?

でも、その一方で、大量のお米が廃棄されている現実もあります。

「どうして食べるものが足りないって言われるのに、こんなに捨てられるの?」

「お米って、本当に適正な値段で売られているの?」

今回は、お米をめぐる食品ロスと、流通の裏側について考察してみたいと思います。

1. もったいない!捨てられるお米の現実

日本では、毎年約500万トンの食品が廃棄されています。その中でも、お米のロスは深刻です。

• 家庭での食品ロス:「炊きすぎた」「食べきれなかった」「古くなって捨てた」

• 飲食店での廃棄:「おかわり自由だけど食べ残し」「規格外の食材が使われない」

• 流通の問題:「賞味期限が近くなったら販売できない」「在庫が余って処分される」

特に、コンビニやスーパーなどの小売業界では、「売れ残った弁当やおにぎり」が大量に廃棄されています。

• セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン などのコンビニチェーン

• イオン、イトーヨーカドー、西友 などの大手スーパー

これらの企業は、食品ロス削減に向けた取り組みも進めていますが、現場ではまだまだ多くの食品が廃棄されているのが実情です。

2. どうしてお米が高くなるの?——「囲い込み」の影響

「お米の値段、最近高くない?」

実は、お米の値段が上がるのには、天候や収穫量だけでなく、一部の業者が「囲い込み」をしている影響もあります。

囲い込みとは?

一部の流通業者が大量の米を買い占め、市場に出さずに保管すること。

囲い込みの影響

• 市場に出回る米が減る → 価格が高騰する

• 業者は高い値段で売れるまで待つ

• 消費者は高いお米を買わざるを得ない

影響を受ける企業

• 米卸売業者(全農、日本農産工業、神明ホールディングス など)

• 食品メーカー(サトウのごはん(サトウ食品)、テーブルマーク など)

• 外食チェーン(すき家、吉野家、松屋、丸亀製麺 など)

これらの企業は、お米の仕入れ価格が上がると、最終的には消費者にその負担が回ってきます。

3. 政府備蓄米って?——「あるのに使われない」お米

政府は「食料安全保障」のために、毎年約100万トンの米を備蓄しています。これは、災害時の食糧支援や市場安定のために使われるお米です。

しかし、「お米が高すぎる!」と困っているときでも、すぐに放出されるわけではありません。

影響を受ける企業

• 大手食品メーカー(日清製粉、キッコーマン、味の素 など)

• 学校給食業者(全国の給食センター)

• 食品流通企業(マルハニチロ、ニチレイ など)

特に、給食や業務用の食品を扱う企業にとっては、お米の価格が高騰すると経営を圧迫する原因になります。

4. 私たちにできることは?

「なんか理不尽だな」と思ったあなた。でも、消費者としてできることもあります。

① 家庭でできる食品ロス対策

• お米は適量を炊く(炊飯器の予約機能を活用!)

• 余ったご飯は冷凍保存(チャーハンや雑炊にも使える!)

• 食品ロス削減アプリを活用(スーパーの見切り品情報をチェック!)

② 適正価格を知る

• 不自然に高いお米を避ける(囲い込みの影響を受けていないか?)

• 地元の農家や直売所を利用する(中間業者を減らすことで適正価格に!)

③ フードロス削減の取り組みに参加

• フードバンクや寄付活動に関心を持つ(セカンドハーベスト・ジャパン など)

• 飲食店の「食べきり」キャンペーンを応援する(くら寿司の「シャリハーフ」など)

まとめ:私たちの選択が未来を変える

お米の値段が上がったり、食品ロスが増えたりするのは、天候や市場の流れだけが原因ではありません。

• 一部の業者が囲い込みをしていること

• 政府の備蓄米がすぐに市場に流れないこと

• 私たち消費者の食べ方や選び方

こうした要素が絡み合って、今の状況が作られています。

「もったいない」と思う気持ちを大切にしながら、お米を大事に食べること、適正な価格で買うこと、食品ロスを減らすこと。

私たちの小さな行動が、未来のお米のあり方を変えていくかもしれません。

今晩のご飯、最後までおいしく食べきりましょう!

へぃへぃ。でした。

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